今回は車を利用しての移動運用です。東北自動車道の蓮田サービスエリアで朝食をとり、利根川を渡って群馬県、栃木県と進みます。佐野藤岡インターチェンジの直前では、目的地の「みかも山公園」のある三毳山が正面に見えてきます。三毳山は、万葉集に「下毛野(しもつけの) みかもの山の 小楢(こなら)のす まぐはし児(こ)ろは 誰(た)が笥(け)か持たむ」(下野の みかも山の 小楢のように 美しい娘は 誰の妻になるのか)と詠まれている関東平野の縁にある標高200mほどの山です。
佐野・藤岡インターチェンジを降りて国道50号線を小山方面に進みます。反対方向となる佐野市街方面は、近くにあるショッピングセンターに向かうと思われる車で混雑していましたが、反対方向はスイスイです。5分も経たずして「道の駅みかも」に到着し、ここで昼食用のおにぎりを調達しました。そして、道の駅みかものすぐ裏手にあるみかも山公園の南口広場駐車場に車を停めました。正面には、これから登ることとなる三毳山が鎮座しています。
駐車場からは、SLを模した牽引式連接車であるフラワートレインが通行する舗装道路を歩行することもできますが、所々に舗装道路をショートカットできる登山道もあり、そちらを利用しました。「山頂中継広場」と称されるところからは、遊歩道に入って進みました。道は大変よく整備されていますが、8.3kgの電源SG-3500LEDを持っての登山は堪えました。途中、ろうそくの形をした蝋燭岩を通過し尾根沿いに進むと、急に視界が開けました。
この視界が開けた場所が、今回の移動運用場所としたハング・パラグライダー場です。重たい電源運びで苦労した中、ハングライダーなど、どうやって運ぶのかと思っていましたが、「看板の下にあるモノラックを利用して、ミカン農園で収穫したミカンを運ぶように登ってくるのですよ。」と地元のハイカーの方に教えていただきました。
この場所では、正面やや左方向となる東方向には筑波山が見え、右方向には東京の東部が見えます。真南方向は、三毳神社のある小さな山に視界を妨げられますが、西方向には木々の間から佐野市方面が開けていました。写真に写っている黄色の吹き流しがなびいていないように、この日はほとんど風がありませんでした。
今回の移動運用場所でのアンテナの設置状況です。ハイカーの皆さんの通行を妨げないように、無線通信用支柱のコンクリート基礎の上に三脚をセッティングしました。この辺りは、尾根に沿って市境になっており、僅かに佐野市に入ったところにアンテナを立てたことになりました。数メートル先は栃木市です。
ロケーションが良く、しかも年にこの日しかQSOをしないというハムが多く現れるQSOパーティの日ということもあり、空いている周波数がなかなか見つかりませんでした。メインチャンネルから相当離れたところで何とか周波数を確保し、CQを出しました。一度もメインに出ることなく、2時間ほどの運用で20数局と交信できました。
今年はカレンダーの関係で正月休みが短かく、高速道路のUターンラッシュが夕方には始まるとの予想が出ていましたので、昼食のおにぎりを食べてすぐに下山を始めました。家族へのお土産を買うべく、南口広場から東口広場へと車で移動し、「みかも山岩舟特産館」にて、「みかも名物」というシールの貼られた各種カステラと、地元の漬け物を購入しました。
帰路となる東北自動車道では、江戸の町を再現した羽生パーキングエリア・鬼平江戸処に寄りました。渋滞に遭遇することもなく、スムーズに帰宅できました。
みかも山公園は、車でのアクセスがとても便利で、園内はとても整備されており、移動運用に適した場所もいくつかありました。また季節を変えて訪れてみたいです。お声掛け頂いた皆さん、ありがとうございました。
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